東京都現代美術館「あそびのじかん」ってどんな展覧会?

「遊び」をテーマに、こどももおとなも楽しめる体験型インスタレーションを展示。アートで遊ぶうちに、従来の考えやルールが軽やかに振り払われ、新しい視点が見えてきます。写真映えも抜群! オススメ作品を小高日香理学芸員に聞きました。

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学芸員のオススメ その1

  • 受験の壁 / 開発好明

    • 最初に来場者の前に立ちはだかるのが、タンスを組んでボルダリング壁にしたこの作品。受験競争のプレッシャーを表現しています。高さ5メートルとかなりの難関ですが、「裏口入学」が可能。ただし、そのあとには厳しい試練が......。

  • 開発好明《受験の壁》(2016再制作)
    Photo: 開発好明

学芸員のオススメ その2

  • ポジティブな呪いのつみき / TOLTA

    • 前向きな言葉が書いてある積み木を組み合わせることで、奇妙な文章ができあがる作品。知らず知らずのうちに私たちは、ポジティブな言葉に縛られているのかもしれません。「全員の責任にできる」など、ドキッとする言葉も。

  • TOLTA《ポジティブな呪いのつみき》2016年「Gallery Voltaire」展 展示風景
    Photo: 池田美都 ©SPIRAL/Wacoal Art Center

学芸員のオススメ その3

  • 笑う祭壇 / 野村和弘

    • 台座に向かってボタンを投げ、見事乗ったら成功という参加型作品。成功確率は1万分の1とのウワサですが、失敗した色とりどりのボタンは、床に散らばって時々刻々と変わる絵画となります。渾身の一投で、思い切り失敗してください!

  • 野村和弘《笑う祭壇》「春を待ちながら―やがて色づく風景をもとめて―」展
    展示風景 2015年 十和田市美術館
    Photo: 小山田邦哉

あそびのじかん

2019年7月20日(土)〜10月20日(日)

日常の決まりごとが通用しない「遊びの時間」は、新しいアイディアや価値観が生まれる大切なチャンス。この展覧会では遊び心あふれる6組の作家による、こどももおとなも楽しめる作品を紹介します。巨大な作品に迷い込んだり、ゲームのような参加型作品があったりと、展示室では様々な体験が待っています。そこで刺激される好奇心やいたずら心、何か違ったことをしてみようと思う気持ち、それらは創造力の源泉であり、激しい変化の時代を生きるためのヒントになるでしょう。

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