東京都写真美術館は写真と映像を専門とする総合美術館です。恵比寿ガーデンプレイスに立地し、年間を通じて開催される展覧会や映画、ワークショップなど、写真と映像に関する多彩なコンテンツを取り揃えています。
今回は19世紀の写真技法、「青写真」の作り方を学芸員がご紹介いたします。カメラを使わない写真は一体どのようにできあがるのでしょうか。作品作りを楽しみながら、写真の歴史にふれてみましょう。
※本ページでご紹介した作品等が常設展示されることを意味するものではありません。展示状況については施設にお問い合わせください。
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青写真をつくろう!(オンラインワークショップ)
青写真(サイアノタイプ)は19世紀に発明された写真方式です。太陽の光で印画できるため、「日光写真」とも言われています。美しい青に発色するのが特徴のこの写真は、自宅で作ることができます。動画では、学芸員がわかりやすい解説を交えながら作り方を紹介しています。みなさんもぜひ青写真づくりを楽しんでください。
材料
- ・クエン酸鉄アンモニウム水溶液
- ・フェリシアン化カリウム水溶液(赤血塩)
- ・過酸化水素水(オキシドール)
- ・用紙(画用紙、水彩紙など)
- ・ビーカー、またはガラス製のコップ
- ・マドラー(または割り箸)
- ・スポンジローラー(または刷毛)
- ・バット(または洗面器)
- ・モチーフ(草、花、リボンなど透過性のあるものや形が面白いもの)
- ・ボード(または下敷き)
- ・透明アクリル板(または透明プラスチック板)
- ・暗袋(黒いビニール袋)
手順
- 1. 印画紙づくり
- 2. レイアウト・モチーフの固定
- 3. 焼き付け
- 4. 水洗(第一、第二)
- 5. 完成
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アンナ・アトキンス 《ギンシダ、ジャマイカ》 1851-54年頃 東京都写真美術館蔵
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