※掲載した情報は、2019年3月現在の情報です。
社会には、「人と違う」ことからくる違和感や不都合が存在し、その多くは見過ごされています。TURNでは、想像力を源とするアートの力で、一人ひとりの異なる特性に価値を見出し、社会へ発信することで、人々の意識の枠組みを更新していきたいと考えています。 「豊かな暮らしって、どのようなもの?」「世代を超えて共有できるものは何だろう?」「そもそも、マイノリティってなに?」 人と人が出会い、交流を生み出す多彩なプログラムを通して、自分自身の当たり前を問い、他者と共有し、思考を深めていくことで、多様性のある社会の実現を推進していきます。
TURNの目指すところは、単なるアートプロジェクトでもないし、福祉の次世代型でもない。
社会の基盤をよみかえるというか、つくりかえる力がTURNにはあるし、そこまで持っていきたいなと思うんです。
日比野克彦(TURN監修者)
TURN in BRAZIL 帰国報告会より 2016.10.22
TURN LAND
ある(アートプロジェクトの)事業で商店街会長と一緒だったとき、彼は初めはどうしていいかわからなかったそうです。「好きにしろって言われてもなあ」と。でも数年経ったとき、その商店街会長さんが自分の言葉として「多様性」や「許容」ということを話すようになった。これからの街のことを話し合うときに、メンバーに女性がいないことや、福祉施設の人がいないという偏りを指摘するようになった。
鈴木一郎太(「大と小とレフ」取締役)
第4回TURNミーティング より 2018.1.28
TURNフェス
ともかく行きがかりで出会ったら、手話ができたらよかったなとか、何か言葉がしゃべれたらよかったのになんて思ったけれども… そんなことを思ったってしょうがない。今そこで自分の持っているものっていうか、自分がここでこの人たちとなんとか関わるしかない。その感覚は、普段自分にあまりない感覚だったなぁっていうのが、とっても印象的。
和島千佳子(TURNフェス4サポーター)
TURNサポーター勉強会より 2018.5.23
人の心は変化する。人の数だけ世界があるのではなく、人の心の数だけ世界がある。心が変わることで、世界の捉え方が変わり、そして世界も変わっていくのだろう。きょう、自分がとらえるこの世界は少し変わったような気がした。
五十嵐靖晃(アーティスト)
TURN in BRAZIL 帰国報告会より 2016.10.22
TURN交流プログラム
完璧になろうとすると、多くを排除しなければならない。何かが排除される状況の裏側には、完璧や正解を目指さなければならないという圧力がある。個人的には不完全や未熟である状態を面白いと思う。そこに可能性を感じている。
藤浩志(アーティスト)
第2回 TURNミーティングより 2017.10.8
TURNミーティング
2019年度のプログラム
出会う
TURN交流プログラム (通年)
アーティストと、福祉施設やコミュニティに集う人々が出会い、相互に関係し合う交流プロセスを構築します。
ひらく
TURN LAND (通年)
福祉施設やコミュニティが、アーティストとともに地域にひらかれた活動を行い、TURNを日常的に実践する場をつくります。
集まる
TURNフェス 8月中旬予定
TURNに参加する多様なアーティストや交流先の活動が一堂に会するフェスティバル。作品展示やワークショップなどを通してTURNを体感します。
考える
TURNミーティング 5月12日(日)、11月17日(日)、2020年2月2日(日)
参加アーティストや交流先の福祉施設などの関係者が集い、スペシャルゲストとともに様々な視点からTURNを考察します。
監修│日比野克彦(アーティスト、東京藝術大学美術学部長・美術学部先端芸術表現科教授)
主催│東京都、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、特定非営利活動法人Art’s Embrace、国立大学法人東京藝術大学