2020年に向けて、東京を文化の面から盛り上げる多彩な文化プログラムを展開している「Tokyo Tokyo FESTIVAL」。
その中核を彩るのが「Tokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13」です。斬新で独創的な企画や、多くの人々が参加できる企画を広く国内外から募集し、応募総数2,436件から選ばれた13企画が順次本番を迎えています。
2019年8月27日、スパイラルホール(港区・青山)で開催された「プレゼンテーションフォーラム」では、プロジェクトの企画者が一堂に会し、20枚のスライドを20秒ずつの時間で発表する「PechaKucha」フォーマットを使用して、企画に込めた思いや2020年に向けた挑戦などを発表しました。
司会進行を勤めたアナウンサーの中井美穂さん(左)と「PechaKucha Night」創設者のアストリッド・クラインさん(右)
◆東京全域をめぐる移動型のパフォーマンス公演
企画者:全日本ダンストラック協会
開催時期:2019年9月5日(木)〜2020年8月頃
トラックの荷台を舞台に、東京らしい景観をも取り込んだサイトスペシフィックなパフォーマンスを披露する移動型ダンス公演。先鋭的なアーティストが多数参加し、都内15ヶ所をめぐります。
各地域を毎回リサーチし、五感を使って楽しめるプログラムを展開していきます。多くの人がコンテンポラリーダンスの面白さに触れていただく機会になればと思っています。
岡崎松恵
◆最新テクノロジーを使った実験的アート空間を創出
Light and Sound Installation “Coded Field”〜光と音が織りなす都市と人々の饗宴〜
企画者:ライゾマティクス
開催時期:2019年11月16日(土)
増上寺周辺で行われる一夜限りの光と音のパブリックアートプロジェクト。最新の通信技術によって参加者全員が位置情報で繋がる体験型インスタレーションと、ライヴパフォーマンスを披露します。
独自に開発した風船型デバイスで参加者の位置情報を測り、動きや密度に合わせて光や音が変化します。大勢が同時に動くことで、見たことない風景が目の前に広がるはずです。
真鍋大度
◆五大陸と東北の伝統文化&芸能が集結
企画者:公益社団法人全日本郷土芸能協会
開催時期:2020年4月18日(土)・19日(日)
世界各地に伝承されている無形文化遺産が日比谷公園音楽堂に集結。世界中の人が集うオリンピックに先駆け、ノンバーバルな「芸能」を通した交流により、文化の多様性と共生の意義を発信します。
これまで見たことの無かった芸能が世界からやってくるとともに、復興の願いを込めて東北の芸能を紹介します。世界規模で芸能の未来を語り合える場を作っていきたいですね。
小岩秀太郎
◆参加型音楽&アートフェスティバル
企画者:特定非営利活動法人トッピングイースト
開催時期:「春」2020年4月中旬、「夏」2020年8月中旬
隅田川をひとつの舞台と見立てた、音楽とアートのフェスティバル。この地の永い歴史に畏敬の念を込め、コムアイや蓮沼執太などの人気アーティストが、音楽、パフォーマンス、インスタレーション等を展開します。
隅田川の南北10kmを舞台に、葛飾北斎の『怒涛図』のような勢いで人々を混ぜ、地域を盛り上げていけたらいいですね。船を使ったプログラムも考えています。
清宮陵一
◆東京の地下空間で行われる、実験的芸術のフェスティバル
企画者:特定非営利活動法人ダンスアーカイヴ構想
開催時期:2020年4〜6月頃
東京の地下空間で繰り広げられる、アンダーグラウンド【舞踏 /Butoh】 のフェスティバル。戦後日本に生まれ、世界に広がった「舞踏/ Butoh」 に影響された様々な身体表現を現代の地下空間で再生します。
かつて、アングラ芸術と呼ばれた「舞踏/Butoh」の歴史を紐解き、20世紀の身体表現を振り返り、都市の歴史が蓄積する地下空間で実験的な身体表現を行う試みです。
溝端俊夫
◆東京の銭湯が一丸となるアートプロジェクト
企画者:TOKYO SENTO Festival 2020 実行委員会
開催時期:2020年5月26日(火)〜9月6日(日)
日本独特の伝統文化、人々の憩いの場/コミュニティーである「銭湯」 を世界に発信する参加型イベント。ヤマザキマリらによる銭湯アート、 東京の約550ヶ所の銭湯を対象としたスタンプラリーなどを展開します。
風呂敷をはじめ、銭湯から生まれた日本文化はたくさんありますよね。長く続く銭湯の文化と、何よりも「風呂上がりの一杯」の素晴らしさを世界に伝えたい!
近藤和幸
◆高齢者と共に作り上げる、ツアー型演劇プロジェクト
企画者:Marco Canale(アルゼンチン)
開催時期:2020年5〜6月頃
アルゼンチン出身の演劇・映像作家による演劇プロジェクト。東京で暮らす高齢者へインタビューを行い、高齢者が出演するツアー型演劇作品を中心に、短編動画とドキュメンタリー映像を公開します。
高齢者の話を聞くことは、都市の歴史を調査することでもあります。アルゼンチン、ドイツに続き、東京でもさまざまな人々の記憶や体験を織り交ぜた作品を生み出したいです。
マルコ・カナーレ
◆学校や地域と連携し、地域文化のプラットフォームを創出
企画者:ADD実行委員会
開催時期:2019年9月〜2020年8月
都内3地域で、第一線で活躍するダンサーなどを講師に迎え、子供達のためのワークショップを開催。年齢や性別、国籍や体の違いを超えた多文化共生型のダンスを子供達と創作し、劇場公演を目指します。
地域のダンス・舞踊関係者とのネットワークを築くとともに、子供達には自分で振付を考えることで、創る楽しさやいろんなダンスがあることを知ってほしいと考えています。
林慶一、武藤大祐
◆世界的建築家が設計する東京の未来の建築
企画者:パビリオン・トウキョウ2020実行委員会
開催時期:2020年6月6日(土)〜9月13日(日)
藤森照信、妹島和世、会田誠ら日本を代表する建築家6名とアーティストが独自のパビリオンを設計し、新国立競技場の周辺に設置。国内外からの観光客や住民に未来の建築やアートとして紹介します。
新国立競技場を中心とする約3km圏内で、観客は地図を片手に、まるで宝さがしのようにパビリオン巡りを楽しむことができます。制作過程なども公開する予定です。
和多利浩一
◆あなたの知らない“誰かの顔”が、東京の大空に浮かぶ
企画者:目 [mé]
開催時期:2020年夏
現代アートチーム目[mé]による、東京の空に巨大な顔を浮かべるアートプロジェクト。約1400名の応募者の中から選ばれた“誰かの顔”が立体物として造形され、2020年夏に東京の空に浮かびます。
想像してみてください。東京の空に6、7階建てのビルくらいある、でかい顔が浮かんでいる様子を。おそらく地球上でこんなプロジェクトはもうないんじゃないかと思っています。
南川憲二、荒神明香
◆ロボット工学×庭園文化×スポーツが融合
企画者:Jason Bruges Studio(イギリス)
開催時期:2020年夏
アスリートの動作を取り込んだロボットアームの動きにより、刻々と変化する日本庭園を創り上げる、ロボット工学と庭園文化、スポーツを融合させたインスタレーションを上野恩賜公園を舞台に展開します。
スポーツ選手の動きからインスピレーションを得て、目に見えないものを可視化させる試みです。禅庭園に見られる日本文化の歴史を再構築し、ロボット工学で表現します。
Jason Bruges(ビデオ出演)
◆有名漫画家たちが描く、それぞれの「東京」
企画者:漫画「もしも東京」展実行委員会
開催時期:2020年夏
現代の日本を代表する漫画家たちが、「もしもの東京」をテーマに、形式を問わず、今までにないそれぞれの「東京」を描いた作品を、東京都現代美術館にて発表します。
漫画家の先生たちがどんな東京の物語を見せてくれるのか、私もドキドキしています。2020年夏、「日本のマンガはすごい」を必ずお見せします!
石原隆
※各プロジェクトの内容は変更する場合があります。
\「Tokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13」はもう始まっています!/
今回ご紹介した12のプロジェクトの最新情報は、「Tokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13」特設サイトで随時発表しています。また、残り1件はシークレット企画として、後日発表予定です。発表時期も含めてお楽しみに!
各プロジェクトの最新情報は特設サイトにて随時発表!
「Tokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13」特設サイト URL ▶ https://ttf-koubo.jp/
Tokyo Tokyo FESTIVALとは
オリンピック・パラリンピック競技大会が開催される2020年に向けて、 東京を文化の面から盛り上げるため、多彩な文化プログラムを展開し、 芸術文化都市東京の魅力を伝える取組です。
「Tokyo Tokyo FESTIVAL」公式サイト URL ▶ https://tokyotokyofestival.jp/