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多様性のある社会を目指すアートプロジェクト「TURN」。「未来を切りひらくコミュニケーション」をテーマに、5/12トークイベントを開催!〈アーツカウンシル東京〉

「第7回TURNミーティング」(2019年2月)より 撮影:冨田了平

 

「TURN」とは、障害の有無、世代、性、国籍、住環境などの背景や習慣の違いを超えた出会いによる相互作用を、表現として生み出すアートプロジェクト。アーティストの日比野克彦監修のもと、東京2020大会の文化プログラムを先導するリーディングプロジェクトとして、2015年度にスタートしました。
2017年度からはオリンピック・パラリンピックの東京2020公認文化オリンピアードとして事業を実施。様々な分野の機関と連携・協力してプログラム展開していくことで、一人ひとりが異なる“その人らしさ”を尊重できる関係性のある豊かな社会の創造を目指しています。

 

5年目となる2019年度は従来の4つのプログラムを中心に、2020年と、その先を見据えた持続可能なプロジェクトを目指し、幅広く活動を展開していきます。

 

※これまでの取り組みの様子は動画でもご覧いただけます。

 

 

 

5/12開催「TURNミーティング」は、未来の“コミュニケーション”を考える

 

今年度最初の公開イベントは、2019年5月12日(日)に開催される「第8回TURNミーティング」。テーマは「コミュニケーション」です。文化、環境、人生背景などが違うとき、どのように伝え合えばよいのでしょうか。言葉以外のコミュニケーションにはどのようなものがあるのでしょうか。

 

ゲストに迎えるのは、100 年先のコミュニケーションを考える「未来言語」共同代表でヘラルボニー代表取締役の松田崇弥(まつだ・たかみね)氏と、東京大学教授で哲学者の梶谷真司(かじたに・しんじ)氏。今年度より新たにTURNのプロジェクトデザイナーを務めるライラ・カセム氏とともに「未来を切りひらくコミュニケーションって!?」と題し、従来の「言語」に頼らないさまざまな表現方法と伝え方、発信する側と受け取る側の可能性を語り合います。

 

第8回TURNミーティング
日時:2019年5月12日(日)13:30-15:30(開場13:00)
会場:東京藝術大学美術学部中央棟1F第1講義室 (東京都台東区上野公園12-8)
入場無料、事前申込不要、手話通訳・文字支援付き

 

 

福祉施設やコミュニティとアーティストが出会ったら?

 

「TURN交流プログラム」森山開次×こころみ学園  撮影:冨田了平

 

TURNとは、どんな活動なのでしょうか。2016年の秋、TURN監修者でアーティストの日比野克彦氏はプロジェクトの目的をこのように話しています。 「アートは価値を変換してくれる力がある。…(中略)…アーティストが、マイノリティと言われるコミュニティに通うことで、今まで見えていなかった可能性や価値を見つける。社会のいろいろな問題を発見したり、解決へ導くきっかけになったり。それがTURNの一番大きな目的だと思うんです」(*1)

 

また、板橋区にある障害者支援施設の小茂根福祉園で2016年から交流を続けるアーティストの大西健太郎氏は「TURNは、まず何よりもメンバーと職員が新たな関係を築く場であってほしいと思っています。アーティストみたいな立場の人や園関係者以外の人が参加することで、職員とメンバーの普段の関係性がぶれた時に、相手や自分の新たな一面に気づく。他者が介入することで慣れ親しんだ関係がちょっと回転して、別の側面が見えてくるイメージ。小茂根福祉園の職員の皆さんは、利用者さんのいろんな表情を見つけて、即興演劇のように反応する人達だと思うんです」と話しています(*2)。

 

アートの力で、一人ひとりの異なる特性に価値を見出し、意識や枠組みを更新していくTURN。現在は「TURN交流プログラム」「TURN LAND」「TURNフェス」「TURNミーティング」の4つのプログラムを主軸に展開しています。

*1 『TURN NOTE TURNを考えたときの言葉2016』より(アーツカウンシル東京、2017年)
*2 『TURN JOURNAL 2018』より(アーツカウンシル東京、2019年)

 

 

TURNを創り出す4つのプログラム

 

「TURNフェス4」  撮影:冨田了平

 

◆ TURN交流プログラム

TURNが5年目を迎える2019年度は、これまでの関わりから持続可能なプロジェクトを目指し、幅広く活動を展開していきます。都内のさまざまな福祉施設やコミュニティとアーティストが交流する「TURN交流プログラム」は、昨年度に引き続きダンサーの森山開次やアーティストの伊勢克也などが参加します。

 

 

 

 

 

◆ TURN LAND

福祉施設やコミュニティと地域をゆるやかにつなぎ、TURNを日常的に実践する場をつくる「TURN LAND」。
今年度も障害者支援施設「板橋区立小茂根福祉園」や世田谷区にある「ハーモニー」、町田市の福祉作業所「クラフト工房La Mano」等が、それぞれアーティストと一緒に活動を行います。

 

 

 

 

 

◆ TURNフェス

「TURN交流プログラム」や「TURN LAND」に参加する活動をはじめ、さまざまなアーティストや団体が集う1年に一度のフェスティバルが「TURNフェス」。展示やワークショップ、トークイベントなどさまざまなプログラムが連日、同時多発的に起こります。
今年で5回目となる「TURNフェス5」は、東京都美術館で8月16日(金)〜18日(日)、20日(火)の4日間開催されます。

 

 

 

 

◆ TURNミーティング

そして4つ目のプログラムは「TURNミーティング」。スペシャルゲストを招いたトークやTURNについてのディスカッションを行う1日限りのイベントです。今年度は5月、11月、2月に開催する予定です。

 

 

 

 

 

 

 

「その人らしさ」や「多様性」をアートで探るTURN。2020年を目前にした今年度の活動も見逃せません。各イベントの詳細については、「TURN」公式サイトで随時お知らせしていきます!

 

こちらの記事もぜひご覧ください!

“その人らしさ”“多様性”って何? TURNのある社会