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Interview職員紹介

東京都美術館 畠山誠弘

東京都美術館

畠山誠弘 HATAKEYAMA MASAHIRO

企画調整課管理係 主任 / 2007年入団
固有正規職員 / 事務職

※2021年当時

入団のきっかけについて
教えてください

再入学してまで、
学芸員資格を取ったので。

美術や芸術は昔から好きだったのですが、高校が商業高校だったので自ずと大学も経済学部に進みました。ただ、就活を始めたタイミングで、自分が本当にやりたいことを改めて考えてみたときに、やっぱり好きだった美術館や博物館に関わる仕事がしたいと思うようになったんです。そのためには学芸員資格が必要だと思い、卒業後に別の大学の通信教育部に入りなおして学芸員資格を取得。資格を取得したタイミングでちょうど財団の職員募集があったので受けてみたところ採用されました。ただ、学芸員ではなく事務職員の募集だったんですけどね(笑)

今の仕事内容について
教えてください

経理業務が主な仕事ですが、
何でもやります。

主な仕事は経理業務です。予算を管理したり、支払いがきちんと行われているかチェックしたり、四半期ごとの決算資料を作ったり。ただ、東京都美術館は組織がコンパクトで、経理係が独立して存在していません。施設全体の管理を任されている「管理係」に所属しているので、結局何でもやることになります。建物の備品が壊れたときに担当の職員がいなければ現場に走っていって対応したり、多くのお客様が並んでいるときは交通整理を手伝ったり。メインは経理業務ですが、よく美術館内を動き回っています。

今の仕事内容について教えてください

入団して知った財団の
意外な事実は?

公益法人ならではの、
会計基準と説明責任。

入団前から経理業務の知識は持っていましたが、民間企業と公益法人とでは会計基準がそもそも違います。同じ処理をするにしても、作成する資料や財務諸表も民間とは異なります。経理業務の経験がある方も最初は戸惑うかもしれません。また、施設の所有者は東京都なので、運営は都税を使って行われます。公益法人だからこそ、たとえ少々採算が合わなくても都民の皆さんのために必要なことなら実施できますが、その都税の使われ方は適正なのか、都民の皆さんに胸を張って説明できるのか、自らしっかりとガバナンスを効かせることが何より重要だと思います。

財団の仕事ならではの
やりがいは?

地味な書類仕事の先に
素晴らしい展覧会がある。

私は学芸職ではないので展覧会を企画することはありません。でも今、東京都美術館では次回の展覧会の準備を進めていますが、その資料をチェックしていると自分も素晴らしい展覧会の一部に携わっていると実感できるんです。決して華やかな仕事ではありません。地味な書類仕事がほとんどです。しかし、その書類仕事の積み重ねがお客様の感動につながっていくんだという誇りを持てたからこそ、この仕事を、15年近く続けてこられたのだと思っています。

畠山さんはイクメンだと
伺いましたが?

部分休業を取得して
子供を迎えに行ってます。

下の子はまだ幼く、またうちは共働きなので保育園に通わせています。当財団では小学校に入学するまで最大で2時間、出勤時や退勤時に部分休業を取得できます。私はその制度を活用し、ほかの職員より2時間早く退勤して子供を迎えに行きます。育休も男女関係なく取れますし、周りの同僚も当たり前にそれを受け入れてくれる風土があるので、子育てと仕事の両立はしやすい環境だと思います。シフト勤務なので平日休みの調整もしやすいですし、授業参観や運動会といった学校行事にも参加しやすいです。

畠山さんはイクメンだと伺いましたが?

※取材時に限り、マスクを外しています。

上司から見た畠山さん

家庭も財団も支えてくれる
大黒柱に。

コロナ禍の影響で休館や入場者数制限などを余儀なくされる中、財務状況に難題を抱えながらも経理担当主任として日々奮闘しています。学芸員をはじめとした各事業担当者と一緒に考える姿勢や豊富な業務知識と経験に基づく的確なアドバイスは、他職員からの信頼も厚いです。また、3児の父として育児にも忙しいと思いますが、メリハリをつけて仕事と育児をしっかり両立しています。経理という自分の得意分野を活かしつつ、いずれは管理職になって今後の歴史文化財団を支えていってもらいたいですね。

東京都美術館 副館長 
塩野徹