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総務部 F.Y

あらゆる仕事がかみあってこそ
文化に携わる使命を果たせる

総務部 財務課 予算係長/2013年入団
固有正規職員/事務

Q1 今の仕事内容について教えてください

自分の仕事が
“法人の顔”になる緊張感がある。

東京都歴史文化財団全体の財務事務の統括が主な業務内容です。財団が管理運営する各文化施設を取りまとめて法人全体で予算を作ったり、決算を行なったりします。他にも法人税消費税の確定申告などの税務に関することも行います。気をつけていることは、何といってもミスがないこと。自分が携わった仕事は“法人の顔”として外部に出ていくので、誤りがあると組織の信用に関わるんです。当財団は公益財団法人ですので税の優遇がありますが、その分、情報公開やガバナンスも求められ、緊張感があります。以前使用していた財団のキャッチコピーの一つに「答えは100年後」というものがあって、これは文化事業において今の仕事の答えが100年後に見えるというものなんですが、予算配分や執行管理などの事務の仕事も同じだと思いますし、文化・芸術を支える一人としての責任を実感します。

Q2 学生時代は何を学びましたか?

体験や交流を通じて
「文化財」について学びました。

学生時代は仏教美術を専攻し、学芸員資格もとり、文化財を保存する仕事に就きたいと思っていました。しかし、あるアートイベントに参加した際、版画の技術を使って作られた立体作品を見る機会があり、古くからある技術で新しいものを生み出していく発想がとても新鮮で、「こういった“伝承”の仕方もあるのだな」と感じました。また、他の作家さんともお話しするうちに、近現代のアートの表現にも過去の技法や考えが活かされていることや、その時代の空気が残っていることを知って、それまで持っていた「価値のある古いものだけを残せばいい」という考えを改めるようになりました。

Q3 入団のきっかけは何でしたか?

価値あるものを守り続けるために
きっかけを作る仕事をしたい。

学生時代に大学博物館のフィールドワークにスタッフとして参加する機会があり、そこで、珍しいものだけでなく、様々なものに興味を持ち、目を輝かせて質問する子供たちを目の当たりにしました。

どんなに価値があるものでも、保存・維持していくには公的な助成等のお金が不可欠で、多くの人に興味を持ってもらい、その価値について理解してもらわなければ残していくことはできません。まずはいかに多くの方々に興味を持ってもらうきっかけを作っていけるか、そこが肝要なのではと思うようになりました。研究職としてではなくても、子供から大人まで幅広く文化財に触れてもらう機会を作り続けていくことで文化財の保存に貢献することも、将来の選択肢の一つではないかと考え始めたころ、ちょうど当財団の職員採用募集を見つけて応募しました。

Q4 休日の過ごし方について教えてください。

子どもの存在が
仕事のモチベーションになっています。

小学校から野球が好きで、今でも毎週日曜日には草野球でプレーをしています。子供がまだ小さいのですが、自分の試合を観に来てくれたり、「キャッチボールしたい!」と野球に興味を示してくれたりするのは嬉しいですね。子供は絵を描くのが好きなので、自分が以前配属されていた美術館に連れて行ったこともありました。平日はパートナーが家事育児を引き受けてくれるのですが、帰宅後と休日は自分がバトンタッチ。子供の存在がモチベーションとなって、仕事を頑張れているなと思っています。

Q5 これからやりたいことはなんですか?

文化を支える土台として誇りを持ち続けたい。

仕事内容が多岐に渡っているのが財団の魅力だと思います。自分自身も入団してから演劇やクラシックコンサート、オペラやバレエなどを初めて鑑賞し、世界が広がる楽しさを味わいました。文化・芸術を支える団体というのは、事業部門だけでも、管理部門だけでも成り立ちません。あらゆる仕事がかみ合っていないと、安定的な継続はできないんですね。どちらかというと事業のほうが表に出る機会が多いと思いますが、事務は土台。土台がしっかりしている団体は、事業も魅力的だと思います。その一員としての誇りを持って、これからも仕事に取り組んでいきたいです。