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【展覧会レビュー】「伊達男のこだわり~きせる・たばこ盆・たばこ入れに見る職人の技」たばこと塩の博物館

  • 墨田・深川・臨海エリア
  • 博物館

今回は1月9日(月・祝)まで「伊達男のこだわり ~きせる・たばこ盆・たばこ入れに見る職人の技」を開催中のたばこと塩の博物館をご紹介します。

たばこと塩の博物館は、以前は渋谷の公園通りにありました。訪れたことのある方もいらっしゃると思います。
2015年4月25日に、墨田区横川に移転・リニューアルオープンしました。
5階建ての真新しい外観で、年に6回程度の特別展を開催するほか、多彩な資料でたばこと塩の歴史と文化を紹介する常設展も充実しています。


各線の押上駅から徒歩12分のところにあるので、東京スカイツリーをながめにいくついでに出掛けても十分楽しめると思います。
特別展の展示室は2階にあります。
1月9日(月・祝)までは「伊達男のこだわり ~きせる・たばこ盆・たばこ入れに見る職人の技」を開催中です。
その後は1月21日(土)~4月9日(日)まで、「丸山コレクション 西アジア遊牧民の染織~塩袋と旅するじゅうたん」が開催されます。※この展覧会は、すでに終了しています。


今回の特別展の序章は「伊達男の一服」と題し、「伊達男」の語源のひとつともされている伊達政宗愛用のきせるの紹介からスタートします。

《きせる雁首・吸口》 伊達政宗 副葬品 仙台市指定文化財 仙台市博物館蔵

正宗の墓所・瑞鳳殿より発掘されたきせるは、火皿直径約2cm、全長68cmという大きなものだったと推測されています。

伊達政宗愛用のきせるから始まり、喫煙具を制作した職人や、持ち物としての喫煙具にこだわった歌舞伎役者や噺家など、「伊達男」たちのエピソードを交えながら、きせる、たばこ盆、たばこ入れを中心に、刀装具なども合わせて150点以上の資料を展示しています。

左《富士山に鳥刺図きせる》
右『今様櫛きん雛形』葛飾北斎画 文政6年(1823)

葛飾北斎が編纂した櫛ときせるのデザイン本『今様櫛きん雛形』に掲載されている図案が彫られているきせる。

《梨子地波に葦蒔絵舟形たばこ盆》

毛利家の伝来とされるたばこ盆。渦巻く波から船の木目まで、伝統的な蒔絵技法の数々で表現されている。中央の火屋のつくりや、きせるを受ける柱など、造形も美しくまとめられている。

《金華山織腰差したばこ入れ》

漆の塗りで木を煤竹のように見せる煤竹塗のきせる筒は、「はし一」こと鞘塗師(さやぬし)の橋本市蔵の考案による。
こちらで紹介したごく一部の品でもわかるように、細部にまでこだわりを見せつつ、実用も兼ね備えた「用」と「美」の世界をご覧になれます。

2階には、常設展示室「塩の世界」もあります。

人や動物が生きていくうえで、欠かすことのできない「塩」。
私たちの身近にある塩について、塩づくりの歴史や世界のさまざまな塩、また生活とのかかわり、塩の性質などについて、「生命をささえる塩」を導入として、「世界の塩資源」「日本の塩づくり」「塩のサイエンス」のコーナーで紹介しています。

岩塩彫刻《聖キンガ像の祭壇》

一見石の彫刻に見えますが、こちらは岩塩彫刻です。
周りの飾り柱や柵も岩塩でできている大変貴重なものです。

他にも、日本の塩づくりのルーツを体感できる能登の塩田で海水を煮つめるのに使われていた釜屋が移築されたものや、瀬戸内海の入浜のジオラマ模型があったり、現代の塩作りを担う近代的な工場の模型などが紹介されています。

科学的な視点から塩を詳しく紹介しています。

いろいろな種類の塩が入った入れ物を画面上に置くと、パッケージや産地、製法などが表示されるコーナーです。
楽しみながら、塩について学べるよう工夫されています。

3階には常設展示室「たばこの歴史と文化」があります。


アメリカ大陸をふるさととするたばこが、世界に広まる過程で、それぞれの地域に適したたばこ文化を形成しながら、嗜好品の一つとして定着していく様子を、「たばこ文化の発生と伝播」「世界のたばこ文化」「江戸時代のたばこ文化」「近現代のたばこ文化」のコーナーで紹介しています。

「十字の神殿」

パカル王の息子カン・バラム2世により、7世紀末頃に建設されたメキシコにあるピラミッド神殿を復元したもの。

「たばこを吸う神」のレリーフ

大きな葉巻状のたばこをくゆらす「たばこを吸う神」。

「世界の喫煙具」

膨大な数の喫煙具が所狭しと並べられていて大変興味深いです。じっくりと見ても、興味のあるものだけみていっても楽しめます。

「江戸時代のたばこ屋」

「近現代のたばこ文化」

壁面には年代順にたばこの看板やポスターなどが飾られていて、下には実際に当時販売されていたたばこが展示されています。それぞれの銘柄がその時代を感じさせてくれます。デザインを見るだけでも大変興味深いです。
展示の最後には「業平たばこ店」があります。


ここは中に入って写真を撮ることができる記念撮影スポットになっています。
お店の中も「たばこと塩の博物館」が渋谷で開館した1978年当時の雰囲気を再現しています。

たばこと塩の博物館には、ぐるっとパスだけで入場できます。

現在開催中の特別展は2017年1月9日(月・祝)までですが、特別展開催時以外も常設展示をご覧いただけます。
充実した展示内容なので、少し時間に余裕をもってじっくり楽しみたい施設です。

※このブログ記事は、2017年1月に掲載されたものです。

会場:たばこと塩の博物館
https://www.jti.co.jp/Culture/museum/
開館時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
休館日:月曜日(ただし祝日・振替休日の場合は開館し翌日休館。年末年始12月29日(木)~1月3日(火)は休館)

「伊達男のこだわり ~きせる・たばこ盆・たばこ入れに見る職人の技」
※この展覧会は、すでに終了しています。
会期:2016年11月19日(土)~2017年1月9日(月・祝)
入場料:一般100円、満65歳以上の方・小中高生50円

たばこと塩の博物館には、ぐるっとパスだけで入場できます。
特別展開催時の入場料は異なる場合があります。

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