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【展覧会レビュー】「ポール・スミス展 HELLO, MY NAME IS PAUL SMITH」上野の森美術館

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上野の森美術館では8月23日(火)まで「ポール・スミス展 HELLO, MY NAME IS PAUL SMITH」が開催されています。
※この展覧会は、すでに終了しています。

世界中で高い人気を誇るイギリスのファッションブランド、ポール・スミス。
2013年11月にロンドンのデザイン・ミュージアムで開幕した「HELLO,MY NAME IS PAUL SMITH」がヨーロッパ各地を巡回し、いよいよ日本にやってきました。

この展覧会では、ポール・スミスの第1号店となったショップやオフィスの再現、写真や手紙のコレクション、ポール自身の頭の中を表現した映像インスタレーションなど、約2,800点の膨大な展示品を通じて、美術、ファッションなど多角的な視点から楽しめる構成となっています。

ポール・スミスのデザインのファンの方、モードに関心の高い方には、注目度の高い展覧会だと思います。
ポールのクリエイターとしての、発想、ライフスタイル、仕事に迫る展示内容から、クリエイティヴィティとは何かを身近に体感できる点が、この展覧会の最大のおすすめポイントです。

「コラボレーション」の中の初期の代表作。ローバー社(当時)のミニ。今回、日本での展示用に新たに装飾され、世界初公開だそうです。
この展覧会で私がもっとも気に入った展示品のひとつです。
ミニ・クーパーは好きな人にとっては特別な車ですよね。


次にご紹介したいのはカラフルなボタンが一面に貼り付けられた壁です。
個々を集めることで新たなアートを表現したそうです。

今回の展覧会ではすべての展示品が撮影可能です。
あなたも携帯やカメラで思い思いの写真を撮りながら、この展覧会を楽しむことができます。
また来場者全員に展覧会オリジナルイヤホンがプレゼントされます。無料の音声ガイドサービスが用意されているので、手持ちの携帯で会場内のQRコードを読み取り、このイヤホンでガイドを聞くことができます。

展覧会は11のカテゴリーから構成されています。


「ポールのアートウォール」
ポールの絵画や写真のコレクションを紹介しています。アンディ・ウォーホル、デビット・ホックニーやバンクシーなど有名アーティストのものもあれば、友人や家族から贈られたもの、一般のファンから贈られたものまで多彩です。


「ポール・スミス1号店」
1970年、ポールはイギリス・ノッテンガムに3m×3mの広さで週に2日だけのショップをオープンしました。
ポールのファッション・デザイナーとしての第一歩です。
当時のサイズをそのままに再現したものです。


「ポールのオフィス」
ロンドンのコヴェントガーデンにあるポールのオフィスを細部にわたって完全再現したものです。
彼のインスピレーションの源になっているものたちであふれています。


「ポールの頭の中」
ポールはさまざまなアイディアを頭に残しておくために、カメラで撮影したり、ノートに書き留めたりしています。
そのときに彼の頭の中に浮かんでくる数えきれないほどのイメージを映像インスタレーションで表現しています。


「デザインスタジオ」
ポール・スミス社のデザインスタジオが完全再現されています。


「ホテルのベッドルーム」
パリにある、とあるホテルのベッドルームが、ポールにとってはじめてのショールームとなりました。
ここでは当時のベッドルームの再現とエピソードを紹介しています。


「プロモーション」
11歳の頃から写真を撮り続けているポールにとって、写真は趣味の一つであり、いわばポールの視覚の日記といえます。
ポール自身も広告キャンペーンのために撮影したこともあります。
また多くの有名カメラマンたちがポール・スミスの広告キャンペーンの撮影を行ってきました。
ここでは、掲載された雑誌やパネルなどを通じて、プロモーションの写真などを紹介しています。


「コラボレーション」
ポールは、多くのジャンルとコラボレーションをしてきましたが、初期の代表例は最初にご紹介したミニです。
その他、オートバイ、スノーボードなど、さまざまなコラボレーション作品が展示されています。


「ショップ」
ポール・スミス社では、全てのショップを1軒1軒デザインしています。世界のショップの紹介に合わせて、ショップに対するポールの思いや考えを紹介しています。


「コレクション」
ポールの作る洋服には伝統と現代性が共存し、ひねりのきいた伝統に基づいて考えられています。
過去のコレクションから、2016年の春夏コレクションを含む、さまざまなラインナップが展示されています。


「ファッションショー」
この展覧会の最終章として、モニターでポールのショーに対するインタビューや、実際のショーの様子を映し出しています。


展覧会の最後はポール自ら、「GOODBYE」と送り出してくれます。

ミュージアムショップではマグカップ、Tシャツ、ノート、缶バッヂなどさまざまなグッズが販売されています。
展覧会を訪れた記念やプレゼントを探してみてはいかがでしょうか。
*一部商品は売り切れになる可能性がありますのでご注意ください。

※このブログ記事は、2016年8月に掲載されたものです。

会場:上野の森美術館
http://www.ueno-mori.org/

「ポール・スミス展 HELLO, MY NAME IS PAUL SMITH」
会期:2016年7月27日(水)~8月23日(火)
※この展覧会は、すでに終了しています。
休館日:なし
開館時間:11:00~18:00※金曜日、18~22日は20:00まで(入場は30分前まで)
観覧料:入館料1,500円 (大高生1,200円、中小生500円)

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