京王線芦花公園駅南口から徒歩5分にある世田谷文学館では3月31日(木)まで「浦沢直樹展 描いて描いて描きまくる」が開催中です。
※この展覧会は、すでに終了しています。
浦沢直樹は、実写映画化もされた『20世紀少年』をはじめ『YAWARA!』『MASTERキートン』『Happy!』『MONSTER』『PLUTO』などなど発表作がすべて代表作とよべる人気漫画家です。
今回の展覧会は浦沢直樹初の大型個展となるものです。
「今回の展示の一番のコンセプトは、本一冊分の原稿を丸ごと展示して、みなさんがいつも手に取っている漫画がどういう形でできているのかを体感してもらいたいということなんです。」
PROFILE
浦沢直樹 うらさわ・なおき
漫画家。1960年、東京生まれ。1983年、『BETA!!』でデビュー。
スポーツものからSF、ミステリーまで、幅広いジャンルの漫画作品で読者を魅了し続け、世界的に人気が高い。手塚治虫文化賞、メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、アングレーム国際漫画祭最優秀長編賞(フランス)をはじめ、数々の漫画賞を受賞。最新作『BILLY BAT』(ストーリー共同制作:長崎尚志)を「モーニング」で連載中。
みなさんを今回の会場へとご案内します。
『20世紀少年』の単行本の表紙の絵が使われている入口の前に立っただけで、ワクワクしてきます。
ロビーでは個性的なキャラクターたちが出迎えてくれ、展覧会への期待が高まります。
展示室は2階なので階段を上へ。
会場入口。
まず、第1の撮影スポットがあります。
どんな被写体が待っているかは、会場を訪れてからのお楽しみです。
会場内に入ると最新作の『BILLY BAT』のコーナーからスタート。
その奥には、浦沢直樹が実際に作画している動画をみることができるコーナーがあります。一心不乱に筆を動かし続けるその映像に「描いて描いて描きまくる」という展覧会名に込められた思いが伝わってきます。
そしていよいよメインの展示スペースに一歩入ると壁面一面に原画が飾られた壁が出現します。
この展覧会の最大の魅力は大量の原画を目の当たりにできることです。訪れた人はまずそこに圧倒されることでしょう。
そして、他にもストーリーの構想メモ、ネーム、秘蔵のイラストやスケッチ、少年時代の漫画ノートまで、浦沢直樹の膨大な手稿を公開しています。
それぞれの作品ごとに壁面に展示された原画を間近に見ながら進んでいきます。
展覧会のメインとなるこのスペースでは最終巻に収録された全原稿を展示する『MONSTER』をはじめ、『20世紀少年』『YAWARA!』『MASTERキートン Reマスター』『パイナップルARMY』『PLUTO』『Happy!』の原画が壁面に1話分、作品によっては4話分も展示されています。
ひたすら目前の原画を読んで、じっくり見つめて、それこそペンのタッチを体感しながら浦沢直樹の世界に没頭することができます。
こちらのコーナーではさまざまな感情が表現されているシーンが切り取られて、モザイク状に展示されています。
1シーン、1シーンしっかりと受け止めながら見進んでいくと見る側も感情を深くゆすぶられます。
逆側の壁面にはカラー原画などが展示されているコーナーがあります。大きなパネルによるより迫力ある展示となっています。
第2の撮影スポットではこの方と記念撮影できます。
その横には浦沢直樹の年表が掲示されています。
年表をみつめていると、すごい作品を次々と生み出しているのだなと改めて感嘆します。
次のスペースへ移動すると浦沢直樹のルーツをたどることができる、少年時代の漫画ノートが展示されています。
続いて、浦沢直樹の音楽活動にも触れられるCDの視聴コーナーや秘蔵のイラストなどが並ぶギャラリーコーナーへと進みます。
ラストには『20世紀少年』のマークが描かれたギターも展示されています。
1階では、展覧会公式ブック『浦沢直樹 描いて描いて描きまくる』2,500円(税別)が販売されています。
ポストカードやクリアファイル、『20世紀少年』の手ぬぐいなどの会場限定グッズも販売されています。
この手ぬぐいで顔を覆えばあなたもともだちに、、、なれる?!
※このブログ記事は、2016年1月に掲載されたものです。
会場:世田谷文学館
http://www.setabun.or.jp/
「浦沢直樹展 描いて描いて描きまくる」
会期:2016年1月16日(土)~3月31日(木)
開館時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
休館日:月曜日
観覧料:一般800円、65歳以上高大生600円、小中生300円
ぐるっとパスは割引券としてご利用いただけますので、640円(一般料金の160円引)で入場できます。